こんにちは及川です。
塗装業者の繁忙期は、一般的には気温や天候も落ち着いた「春」と言われます。また、台風シーズンが過ぎ、気温もやや低くなる「秋」も、外壁塗装を行う住宅が多く、なかなか業者の予約が取りづらい季節となります。
そのため「夏」を塗装時期として検討される方も増えています。
なので、今回は外壁塗装と「夏」の相性についてお話させて頂きたいと思います。
1.天候との相性
夏は突然の雨が発生しやすく、梅雨ほどではありませんが、作業のスケジュールが狂いやすい季節です。
しかし、一年を通じて最も日照時間が長い季節なので、朝は比較的早い時間から作業がスタートでき、1日に行える作業量が他の季節よりも多くなります。
夕方でも日が沈まず温度も下がらないため、午前中は、高温で作業が行えない箇所の施工は避け、昼過ぎに涼しくなってから行う、といった時間の組み立てがしやすくなります。
2.湿度との相性
夏は湿度が80%まで上昇する日も少なくはないため、西日本南部では、梅雨や台風なども重なって、塗装が行えない時期が続くこともあります。
しかし、夕立のリスクを十分理解し、週間天気予報にもとづいて施工スケジュールを組み、かつ、からりとした日が続けば問題はありません。
3.気温との相性
気温5度以下の環境では、塗料が伸びにくくなり、効率性も悪くなって塗りムラや塗り残しが起きやすくなってしまいますが、夏は気温が5度以下になることはまずあり得ませんので、気温は心配する必要はありません。
さらに、気温が高いと、塗料の伸びがアップして作業性もよくなり、乾燥時間も早まるというメリットがあるため、気温という点では、夏は外壁塗装のベストシーズンと言ってもよいでしょう。
注意点として、日中の日差しで、サイディングや金属系の外壁材や屋根材は、表面が手で触れられないほど高温になるというデメリットもあります。
塗料は、塗面の熱でも施工不良を引き起こす恐れがあるため、足場やシートで日よけをするなどの対策を業者へ確認した上でスケジュールを組んでもらいましょう。
また、屋根の上は地上よりもさらに高温になるため、汗が垂れたり集中力が欠けたりするなどして作業効率が悪くなることがあり、業者側にとっては非常に過酷なシーズンでもありますのでお気をつけ下さい。