こんにちは。ハウスケア静岡の及川です。
冬場の外壁塗装で気をつけなくてはいけない事は温度や季節だけではありません。
私、個人的には【職人さんの施工管理】が最も重要だと思っています。
冬場に限らずどんな季節であっても、外壁塗装は施工管理がとても大切ですが、天気や気温の変化によって材料の扱い方などにどこまで気を遣えるかという施工管理がとても大切です。
なので今回は施工管理についてご紹介をさせて頂きます。
①気温・湿度の確認
外壁塗装の施工管理の中でも、重要で難しくもあるのが気温と湿度の変化を読み取ること。冬は気温が低くなりますが、気温が低すぎると塗料本来の機能が発揮されなくなったり、外壁に塗るときにきちんと塗れなくなってしまうといった不具合が起きてしまいます。
氷点下の中で塗料を塗ろうとすれば、塗った直後に塗料が凍ってしまうことも。逆に、冬場は一年の中でも空気が一番乾燥するので、湿度の心配はそれほどありませんが、雪によって外壁が湿ってしまうという点には注意が必要です。
②職人さんの体調管理
外壁塗装の施工管理は、工事の管理だけではなく、工事をする職人さんの管理も大切。職人さんの体調が悪いまま作業を進めてしまっては、外壁塗装を丁寧に行うことができなかったり、足場の上を行き来するため、無理をすると足場から落ちて怪我をするという危険も招いてしまいます。外壁塗装工事は、職人さんがいなければ進められないため、実際に作業をする職人さんが万全の体制で動けることは、外壁塗装の大前提になります。
③作業スケジュール管理
外壁塗装をスムーズに進めるために、作業スケジュールの管理を入念に行うことも重要です。外壁塗装は天候に左右されやすい工事のため、全体のスケジュールを組むことはもちろん、工事期間中も毎日天候や外壁の状態に敏感でいなければいけません。
冬場は晴れていても霜が降りてスケジュール通りにいかないこともあり、天気や気温の変化を読み取る重要性にも関係してきます。
④材料や道具の管理
外壁塗装は、外壁に塗る塗料や、コーキング材(シーリング材)と呼ばれる樹脂、これらを使うための機械や道具など、さまざまなものを使います。
材料や道具をきちんと管理できていなければ、塗料を塗りたい時に塗れなかったり、数が不足するといったトラブルが起きてしまい、適切な工事ができないことに繋がってしまいます。
⑤塗料の使い方を守る
当然の話なのですが、外壁塗装で重要になる塗料は職人が何も考えずにただ塗っているのではなく、以下のようなさまざまな規則を守って塗っています。
・塗り回数
外壁塗装の塗料は、下塗り・中塗り・上塗りというように、塗料を3回塗り重ねるのが基本ですが、外壁材の種類や外壁の状態、塗料の種類によって、塗る回数が増えたり減ったりすることがあります。あなたのお家がどんな状況なのか、あなたがどんなお家にしたいのかを職人さんがしっかり理解して、適正な回数で塗料を塗っていく必要があります。
・希釈量(きしゃくりょう)
希釈量とは液体をどのくらい薄めるかの値で、外壁塗装の塗料は各メーカーごとにたくさんの種類がありますが、全て希釈量が決められています。
そもそも、外壁塗装の塗料はそれだけで使うことはできず、塗料に水や溶剤を混ぜて薄めてから使います。決められた量で薄めなければ、塗料の効果が十分に発揮されなくなったり、仕上がりが悪くなるなど、外壁塗装の失敗に繋がります。
・乾燥時間
外壁塗装は塗料を塗る作業がメインですが、実は塗る作業と同じくらい大切なのが、塗料を乾燥させる工程です。塗料ごとに「○時間以上乾燥させる」という時間が決められており、この時間を守らなければ、いくら丁寧に塗料を塗っても台無しになってしまいます。
外壁塗装の塗料は、下塗り・中塗り・上塗りというように3回塗料を塗り重ねていきますが、それぞれ乾燥時間が違う塗料もあるので、きちんと把握して塗らなければいけません。
また、冬は夏の暑い時期に比べて塗料が乾燥しにくくなり、乾燥時間を規定よりも長めに取るなど、職人さんの的確な判断が求められるので、気温や湿度の把握が大切という。ことにも関係してきます。
職人というと「技術力」が最も重要視されますが、この技術力を100%発揮するための条件として正しい施工管理がなければ、本来の力を発揮できないと思います。施工業者を選ぶ際には、職人さんの資格や経験ももちろん大切ですが、その会社の施工管理がどのように行われているのかも気にする事で、より質の高い塗り替えになります。ぜひ参考にして頂ければ幸いです。