【連載企画】なぜ塗装は必要なのか?②

こんにちは。ハウスケア静岡の及川です。


「本当に外壁塗装は必要なのか?」をテーマとし、

まずは外壁塗装が必要ないと考えられている理由を挙げていく連載企画第2弾です!


前回は、

「自宅の壁も屋根も見た感じ汚れていない、傷ついていないし大丈夫そうだから」

https://www.housecare-shizuoka.com/blog/column/115524

といった理由に対して塗装すべき理由をお伝えさせて頂きましたが、

本日は、

「壁なら自分でDIYできるし、わざわざお金かけてまでやる意味ない」をテーマに塗装が必要である理由をお話したいと思います。


「ホームセンターに行けば、たくさんの塗料が安く売っている。

DIYも得意だし、自分でもできるだろう」と考える方がけっこういらっしゃいます。


気持ちはわかります。

お客様の心情としてはこんな感じではないでしょうか。

・家の外壁なんて誰も見てないし、多少下手でもわからないだろう

・費用ももったいないし、打ち合わせとかも面倒だな

・もっとお金をかけて直したい、購入したいものがある


ただし、言わせて下さい。

それ、もしかしたら時間と費用が倍になりますよ?

怪我する可能性もありますよ?


確かに自分で塗り替えを行えば、本来職人が作業するはずの工賃がかかりませんので、塗料費用とローラー代、マスキングテープ、養生などの材料で塗り替えができます。

家の広さや使う塗料によりますが、数万円~10万円程度で塗り替えることもできますね。


職人に塗り替えを依頼すると平均でも100万円はかかりますから、

ご自身で塗り替えをする費用と比較すると10分の1程度の費用で済みます。

しかし、塗り替えというのはただ塗装するだけで終わりではありません。


まず、ホームセンターで購入した塗料は、プロが使う2液型(硬化剤と主剤を交ぜて使う)の油性塗料ではなく、誰ででも扱える施工がカンタンな1液型の水性塗料となります。

水性塗料は扱いやすい反面、接着力がプロが使う油性塗料に劣るため、

耐用年数が長くはありません。

また、私達職人は塗料を塗る前に「下地処理」や塗装と乾燥を繰り返す「塗装の3回塗り」という作業をする事で本来の塗料の性質を引き出し、少しでも耐久性を高めるようにしています。

こうした作業がない事で塗料の本来の性質を引き出す事ができず、

塗料が数年で剥がれることもあります。


そして塗装前には下地処理をしっかりとしなければなりません。

私達職人は、汚れを完全に「高圧洗浄機」で落とす作業を実施しています。

この工程を行わないと汚れの上に塗装が乗っかる事になるため、

塗装後に汚れごと塗料が剥がれてしまうのです。

結果、塗ってはすぐ塗料が剥がれ、また塗って、また剥がれの繰り返しとなり、費用と時間ばかりかかってしまい、

職人に最初からお願いしておけば良かったとなるのです。


また、屋根などの高所作業は「梯子」で使うのですが、大変危険です。

私達は技術経験もありますが、どんな現場でも足場を組んで塗装を行います。

足場代は全費用の3分の1も占める高価な費用となりますが、

その分、職人が足場を安定して、均一に塗料を塗ることができるのです。


一見、簡単に見えがちですが、塗料を外壁に対してまんべんなく均一に塗ることは非常に難しく、素人ではまずできないのではないでしょうか。

塗料は均一に塗らないと、塗膜が厚い部分と薄い部分ができてしまうので、

塗料本来の性能が発揮できず、塗膜が薄い部分から早く劣化しはじめ、

塗膜がヒビや割れで劣化。そこから水が浸入して、外壁自体の劣化が本格的に始まります。


以上の理由から、塗装塗装は経験と技術をもったプロにお願いする事をおススメします。