夏の現場で気をつける事

こんにちは及川です。

いよいよGWが始まりましたね。

しかしステイホームがまだまだ続く昨今、

こんな時は家での生活を楽しみたいものです。


丁度今からの時期だと、

夏場の施工に向けて塗装を検討されるお客様が多くなってきますが、

夏の塗装現場は、強い日差しや熱気で職人とはいえど、

作業環境としてはとても過酷なものになります。


・塗料の乾燥が早い

・気温、湿度共に塗装に適している

・気温が高いため、塗料の伸びが良い

・塗料の臭いを感じる時間が少ない

上記のようなメリットが夏の現場にはありますが、


・換気できない場合があり、息苦しさを感じる

・突発的に天候が悪くなる

・塗面温度が上がりすぎると、塗膜に不具合が生じる

・体調管理や水分補給を怠った場合の熱中症による事故が発生しやすい

など作業の危険や進捗が悪くなる可能性もあります。


このようにメリットもありますがデメリットも多くなります。

今回は夏の塗装現場で特に気をつけたい危険ポイントを3つご紹介します。


足場からの墜落・転落事故

塗装現場は、外壁や屋根、ベランダなどの屋外や足場を組んだ高所での作業現場が多く、常に危険と隣り合わせです。

実際、塗装工事における死傷事故の7割以上が墜落や転落によるものです。

建設業全体で見た場合の墜落・転落事故は約35%ですが、

塗装現場に限った場合はその2倍の70%を超えてしまうのです。

作業環境が過酷になる夏場は特に気をつけて取り掛かりましょう。


~ハウスケア静岡の対策~

・暑くても袖口のボタンまでしっかり留める

・保護帽、靴、手袋の正しい装着を確認、墜落の危険がある高所では必ず安全帯を使用する


【熱中症による死亡事故】

塗装現場だけでなく炎天下での屋外作業全般ですが、

死亡事故につながる熱中症にならないように、

十分な体調管理と水分補給を心がけましょう。

熱中症は暑さに慣れていない身体のまま、高温多湿の環境下で長時間作業することで、体温の調節機能のバランスが崩れた結果引き起こされます。

熱中症による死傷者数は平静22年の656人をピークに毎年400人以上の死傷者を出しています。


~ハウスケア静岡の対策~

・現場に入る数日前から暑さに体を慣らす

・直射日光を遮る工夫をする

・こまめな休憩と水分、塩分をしっかり取る

・変化に気づくために単独で作業をしない


【塗料の自然発火】

自然発火の条件は「酸化」「湿度」「密度」の三つです。

塗料やワックスを拭き取った布や油が染み込んだ紙を容器や

ビニール袋などに入れた状態で炎天下の日なたに放置しておくと、

「酸化」が酸化熱を発生させ、高い「密度」の中で逃げられずに上昇した「湿度」が熱エネルギーを増幅させて発火につながってしまうのです。


私達職人は暑い季節の塗装現場では、まず体調管理をしっかり行い、

細かなところまで注意をして作業を進める事を心がけています。

塗料にとってはノビが良く、乾燥も早いのでいい季節かもしれませんが、

施工従事者にとっては「暑さ」が危険な事故やヒヤリハットの大きな原因になっています。

皆様、安全で安心な職場環境を作るためのご協力をお願い致します。